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【オトナ女子映画部】体の相性がいい男とは深入りするな?!『ラブ&ドラッグ』

独女通信 - livedoor ニュース2012年10月23日 13時00分

“自分は一生一人で生きていく”
“男女の面倒くさい関係はお断り”
“自分が落ち込んだときは、体の関係だけ持てる相手がいればいい”

こういう生き方を選んでいる女性にフォーカスを当てる映画がなぜここまで増えているのか。男性に頼ってしか生きていけなかった時代はとうの昔に終わり、女性の社会進出が進んだ今、むしろ精神的に自立しているのは男性よりも女性であり、実際に一人の方が楽だと思う女性が増えているということなのだろう。

アーティストとして自分の才能を開花し、自由奔放に、誰に頼る事もなく生きて来たマギー(アン・ハサウェイ)。感性豊かで、エネルギーに溢れていて、明るくて、可愛くて、セクシーで、人生を120%謳歌して生きている素敵な女性。こんな生き方が出来たなら、確かに男性の存在は必要不可欠ではないのかも?!

そんな風に、私たち独女が共感させられる演出に前半戦はどっぷり浸からされるのだが、後半戦に入ると、だんだんと様子が変わって来る。
そんなチープな共感は、彼女の上辺だけを見ていただけだったことに気付かされる。彼女がそんな“生き方”を選んだ理由は、愛情深いからこそだったのだ。

若年性パーキンソン病を患っている彼女は、自分のことを自分で出来なくなる将来が遅からずやってくることを知っている。愛する人の将来を自分のために犠牲にする位なら、初めから割り切った関係を選ぼう。それが相手への愛情だと、覚悟を決めて生きていたのだ。

一方、これまでの人生、1000人の女性と関係を持っても、一度も女性を愛した事のなかったプレイボーイのジェイミー(ジェイク・ジレンホール)は、彼女が頑に深い関係を拒否する事で、表に出さない彼女の真の愛情深さに段々と気付いていく。

“関係を求めないからこそ見える愛情の深さ”

表面的なテーマの裏側に隠された真のメッセージに、胸が震える。

“相手を受け入れる”
“相手を尊重する”
“相手の幸せを純粋に望む”


誰かを愛すということの本当の意味を、考え直させられる。

「人生には、驚きの展開ってものもある。ずっと夢見て来たゴールよりも、一人の人と生きる人生を選ぶ方が、ずっと意味があったりする」

自分がずっと夢見てきた仕事を断って、マギーとの人生を選んだジェイミーの最後のボイスオーバーが、心に染みる。
どれだけ多くの女性に出会っても、自分の夢が一番だったジェイミーの心を動かしたマギーの愛情深さと、本当に大切なものに気付けたジェイミーの成長は、“愛す喜び”を教えてくれる。“求める”より“与える”愛情が芽生えたとき、人は本当の意味で幸せになれるのかもしれない?(安部沙織)

http://news.livedoor.com/article/detail/7070888/
※表示 - 改変禁止 2.1 日本 (CC BY-ND 2.1)